新年明けましておめでとうございます。
今年も点滴療法を中心に難病患者さん、がん患者さんのためになる治療法をこのブログで紹介してゆきたいと思います。

今現在の治療法についてまとめておきたいと思います。
がん治療ですが、標準療法を含めてこれですべてがオーケーという治療は残念ながらいまだに出てきていません。
しかし、トータルで考えてみると非常に成績の良い治療のパターンがあると考えられます。

それはさまざまな治療法とライフスタイル矯正とを組み合わせた場合に良い結果が出ているということです。
これに関してはどこの名医といわれる先生方のクリニックでも同様だと感じます。日本では自律神経免疫療法を中心にされている先生方のクリニック、点滴療法を中心にされている先生方のクリニックでも同様の成績です。
本日は私が見た今まで最高の治療効果を挙げているアメリカのウイークスクリニックでの治療法について述べます。

具体的にはどうかですが、ガンの場合はその進行具合でも治療法は変わります。
ステージ分類で言うと
①ステージⅠ~Ⅱ(局所のガン、または大きくはないガンでリンパ節転移があってもわずかなもの)
②ステージⅢ~Ⅳ(進行して大きなガン、リンパ節転移も多く、周りへの浸潤、遠隔転移もある)

この①と②ではずいぶんと治療法に違いがあります。
まず①の場合は食事療法と、自律神経免疫療法でかなり改善します。
 食事療法にも色々と種類がありますが、マクロビオテイックでもなくゲルソン療法でもありません。科学的に今わかっているのは、肉食や牛乳などがガンを成長させること、甘いもの、塩分がガンの成長を助けること、低炭水化物(出来れば無炭水化物)がガンの成長を抑制することです。 また、ブロッコリーや大豆製品がガンをアポトーシスに導くこともわかっています。

自律神経免疫療法は非常に有名になった治療法です。新潟大学の安保教授中心に基礎医学から臨床医学においてもその効果は明瞭です。人間の自律神経を副交感神経優位に保つと免疫力があがるのです。血流が改善し、免疫細胞が活性化します。
これは針治療やツメモミ、呼吸法でできる治療ですので、患者さん自身が覚えて頂ければ一生の間使えるし、周りの人たちにも勧めていただいてよい治療だと思います。
 針は医療従事者でないと出来ませんが、ツメモミや呼吸法は覚えていただけたら患者さん自身で出来ますので是非習いに来ていただきたい技術です。
 

あるクリニックでは上記の治療法(食事療法と自律神経免疫療法)にサプリメントを追加してステージⅠ、Ⅱの患者さんのほぼ80%以上の方が術後の再発を防止しています。手術後の再発率はガンによっても違いますが、ウイルス性の肝硬変からの肝臓がんの再発率は一般的にはほぼ100%ですが、そのクリニックでは数は少ないものの0%です。
もちろん②のように進行がんにはこれでは十分ではありません。

では②の進行がんに対してはどうかという点ですが、これは次回に説明したいと思います。