胃アトニーとは胃無力症のことで、胃の炎症が起きているとか潰瘍ができているというようなものではありません。胃の壁の筋肉が緩んで無力化し、胃の運動や消化作用が鈍くなる状態のことを言います。胃下垂とも呼ばれますが、胃アトニーはとくに胃下垂が重大化したことを言います。

このアトニーが改善されるという話である

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今月の糖尿病治療学の専門ジャーナル(電子版)に、大豆イソフラボン含有胚芽による糖尿病性胃アトニー改善作用を示した臨床研究が、米国のグループ(University of Cincinnati College of Medicine)から報告されていました。(Diabetes Care. 2013 Jul 8)

大豆では、大豆タンパクによる脂質代謝改善作用、大豆イソフラボンによる女性ホルモン様作用や抗酸化作用を介した機能性などが知られています。
さて、今回の研究では、大豆イソフラボンによる糖尿病性胃アトニーへの作用が検証されました。

具体的には、ランダム化二重盲検偽薬対照試験として、2型糖尿病患者10名を対象に、大豆胚芽(大豆イソフラボンアグリコン)含有パスタを用いて、1日1皿のパスタを8週間投与し、胃排泄機能が測定されています。

解析の結果、大豆イソフラボン/胚芽含有パスタ投与によって、排泄時間の有意な短縮(改善)が認められたということです。(投与前:161.2 ± 17.5分 vs. 投与後;112.6 ± 11.2分, P = 0.009)
この効果は、通常のパスタと比べた場合でも、大豆胚芽含有パスタのほうが有意でした。(153.6 ± 24.2 vs. 156.2 ± 27.4分, P = 0.009)

なお、血糖値やインスリン値には有意な変化は見出されていません。
以上のデータから、
大豆胚芽/大豆イソフラボンの投与による糖尿病性胃アトニー改善作用が示唆されます。