エピジーン、精神神経免疫

妊娠時の炎症が子供の自閉症につながるメカニズム

  子供の自閉症が母親の胎内での炎症反応で起こることが証明された。これはエピジェネテイックな反応が子供の運命を左右することを示している。今回の論文は感染症による炎症についてのメカニズムだ。炎症反応は酸化反応を伴い細胞の酸化ストレスを起こす。酸化ストレスは感染に限らずいろんなことで生じる、アルコールの摂取過剰でも、喫煙でも生じるだろう。何より母体内でのアドレナリンの分泌過剰でも起こる。様々なことで酸化刺激と炎症はおきるのである。そう考えると、感染症にかかりやすく、飲酒喫煙機会が多く、ストレスをかけている母体からは自閉症が起きやすいのもなんだか納得のいく説明ではある。また、小児期の感染症は小児の脳の発達をおおいに阻害することも想像に難くない。 *********************9/16(土) 5:54西川伸一 | NPO法人オール・アバウト・サイエンスジャパン代表理事 今日紹介する論文は、脳から免疫まで範囲が広く、また新しい方法が使われており、基礎知識がないと理解しにくいと思う。それでも、この論文が示す自閉症予防や治療の可能性に感銘を受けた私は、それを承知で紹介することに... 詳細を見る