決してあおるわけではないが、抗がん剤は増癌剤とか、毒物だとか言われるわけが分かるだろうか?
がん細胞を殺すと同時に正常細胞を殺すということがどういうことか良くわかる記事である。

毎日新聞 11月22日(木)12時9分配信

 徳島大病院(徳島市、安井夏生病院長)は22日、消化器・移植外科で抗がん剤治療を受けていた60代の男性が7月、薬の副作用とみられる肝不全で死亡したと発表した。検査で異常値が出ていたのに、担当医が見落として投与を続けていた。病院は「本院に過失があり、責任は重大」と過失を認めた。既に男性の家族に謝罪したという。
 病院によると、男性は消化器系のがんのため腫瘍の切除手術を受けた後、補助療法として抗がん剤の投与を受けた。しかし、投与後の検査で、肝臓などの機能に最大で通常の40倍の異常値が検出されたのに、担当医が確認しないまま投与を続けた。

 男性は自宅で意識障害になり、徳島大病院で集中治療をしたが、2週間後に劇症肝炎による肝不全で死亡した。薬の種類や投与期間など詳細は明らかにしていないが、この抗がん剤での副作用はまれという。【大原一城】