日本のマスコミによると薬を使った肥満の治療は非難の対象となっているが、世界では肥満症の治療は薬物療法が認められつつある。
自分の意思で痩せろというのなら、自分の意思で血糖値を下げろ、血圧を下げろと同じものだ。それができないから疾患なのだ。塩分制限を厳しくすればいいとか、食事制限でカロリー制限をすればいいとかいうが、それができない人たちが患者さんとして来院している。
そのための薬物療法なのだから肥満治療に薬を使うことは医師の裁量権であるはずだ。
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ノボとイーライリリーの肥満症薬、治療の第1選択肢に=欧州医学団体
10月2日、欧州肥満学会(EASO)は、デンマーク製薬大手ノボノルディスクと米同業イーライリリーの肥満症治療薬について、肥満症とその合併症治療における医師の第1選択薬にすべきとのガイドラインをネイチャー・メディシン誌に掲載した。写真は、ロンドンの薬局に並ぶノボノルディスクの「オゼンピック」と「ウゴービ」の箱。2024年3月撮影(2025年 ロイター/Hollie Adams)
Nancy Lapid [2日 ロイター] - 欧州肥満学会(EASO)は2日、デンマーク製薬大手ノボノルディスクと米同業イーライリリーの肥満症治療薬について、肥満症とその合併症治療における医師の第1選択薬にすべきとのガイドラインをネイチャー・メディシン誌に掲載した。 EASOは、ノボノルディスクの「ウゴービ」と「オゼンピック」の有効成分セマグルチドと、イーライリリーの「ゼップバウンド」と「マンジャロ」の有効成分チルゼパチドは有効性が高く、大幅な減量が必要なほぼすべての症例において第1選択肢にすべきだと述べた。 EASOのガイドラインは各国に対する拘束力はない。 ガイドラインの共同執筆者の1人は、セマグルチドやチルゼパチドなどのGLP-1受容体作動薬と呼ばれるクラスの薬剤は肥満症とその合併症の治療を全面的に変革しつつあると指摘した。 執筆者らは過去の臨床試験結果を分析して、薬剤の減量効果、安全性プロフィール、特定の合併症を伴う場合の有効性を評価した。 特定の症状に対して特定の薬剤の利用を推奨しており、例えば脂肪組織過多による身体的影響がある患者には、閉塞性睡眠時無呼吸症候群の治療の第1選択薬としてチルゼパチドを、変形性膝関節症の患者にはセマグルチドをそれぞれ検討すべきとしている。 またこうした薬剤は高価で経済的考慮も複雑だが、肥満症を早期段階で治療せず合併症や末端臓器障害への進行を許した場合のコストも医療政策と臨床判断において同等に評価されるべきだとしている。

