癌治療 統合医療 ゲルソン療法 コーヒー浣腸

統合医療にとってがんの治癒は何を意味するのだろうか?
癌は直径10mmの大きさで約1g、細胞数はおよそ1億個といわれている。これが早期癌で発見される癌細胞の状態である。

これがどんどん大きくなり全身に拡がっていって約1kgの重さになった頃、いわゆる末期状態になるといわれている。

この1gの細胞が1000倍になるまでに癌治療は行われている。その多くは見えている癌細胞を手術で摘出する。抗がん剤で死滅する。放射線で焼き殺す、というのが現代医学の治療法である。

しかし目に見えない癌細胞はどうなるのだろうか?癌は代謝性疾患、慢性疾患だと統合医療では考えているが、まさにその通りで、大抵は癌細胞は手術しても、抗がん剤治療しても後から後からどんどん出現する。

「もぐらたたき」のようなものである。
いくら治療しても治療してもあとからあとから出てくるのだ。

では何故がんが出来るのか?それに関しては面白い発表がある。ここに資料を出せないので申し訳ないが、オット、ワルンベルグ博士によると、癌細胞は低酸素環境下で発生し細胞分裂を繰り返すといわれている。

つまり低酸素がすきなのだ。この低酸素を補正するために人工血液なるものが使われている。これは正常の赤血球の100分の1の大きさの赤血球を点滴する治療である。
この点滴によって癌細胞へ酸素を送りつけて死滅させることが出来るという。

そして、癌細胞の発生には細胞内カリウム値の低下が関係あると、マックスゲルソン博士は述べている。この低カリウムの補正をするのがいわゆるヤサイジュース、にんじんジュースである。
これがいわゆるゲルソン療法の原理である。

カリウムは血中に多くなると腎負担が大きくなるし、心臓にも負担がかかる。そのため食事から取るのだが、その取り方はすごいものがあった。

起きている時間の間、1時間ごとに220ccのヤサイジュース、にんじんジュースを合計13回飲むのだ。
また、癌細胞を死滅した後肝臓の負担が増えるのだが。これも補正、治療の対象となる。

そのためにゲルソン療法で勧めているのは一日5回のコーヒー浣腸である。

私はここまでの栄養療法や浣腸療法には詳しくないが、一定の効果を上げていることとそれなりの科学的理論が提唱されていること、そして副作用がないことを考えると患者さんの体のお手入れという意味でやってみる価値もあると思っている。