交感神経優位のひとは癌になりやすいと言われているがそれを裏付ける研究がニュースに出ていた。実際に臨床で患者さんを診ていても、怒りやすい人や否定的な発癌が多い人が癌患者さんには多い気がする。

勿論自律神経だから働きすぎもまた多いと感じる。体にストレスを与えたら、身体は素直にストレス反応を起こしている。体にリラックスさせる行動をすると体は素直にリラックスするのだ。

だから病気を防ぐには、がんに限らず体に適度なリラックスを与える必要がある。常に緊張ばかりしているのは良くないのだ。適度な刺激や緊張がないのも人生をつまらないものにする。目標達成や挑戦、努力などのストレスも人生を有意義にするためには必要だ。

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乳がんの増大や転移に自律神経が深く関与 岡山大などのチーム研究

7/9() 0:02配信

 

毎日新聞

乳がんの増大や転移に、生命維持に重要な呼吸器や循環器などの活動をコントロールする自律神経が深く関与しているとする研究結果を、岡山大や国立がん研究センターなどのチームが英科学誌「ネイチャー・ニューロサイエンス」(電子版)で発表した。抗がん剤など一般的な治療が効かないがんに対し、遺伝子治療などで自律神経を操作して、がんを抑制する新しい治療法の開発が期待される。

 

自律神経は、脳からの指令を内臓や血管などに伝える末梢(まっしょう)神経の一種。活動的になる交感神経と、リラックスさせる副交感神経からなる。慢性的なストレスががんを進展させる可能性は示唆されていたが、がん組織に自律神経が入り込み、どう影響しているかはあまり分かっていなかった。

 

チームは、乳がん患者29人のがんの組織を顕微鏡で調べたところ、がん組織に交感神経が入り込んでいることを発見した。また、がん組織内の交感神経の密度が高い患者は、低い患者と比べて手術後に再発せず生存する割合が低かった。

 

さらに、がん組織に入り込んだ交感神経の遺伝子を操作し、この神経を刺激すると、乳がんが時間とともに大きくなり、遠隔転移も増えた。一方、遺伝子操作で入り込んだ交感神経を除去したところ、乳がんと転移がんを抑制できた。

 

チームの神谷厚範(あつのり)・岡山大教授(細胞生理学)は「乳がん以外のがんにも自律神経が入り込んでいる可能性がある。どのような自律神経のあり方ががんを抑制するのかを調べ、慎重に治療法を開発したい」と話した。【御園生枝里】

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最終更新:7/9() 1:53

毎日新聞

 

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