客室乗務員は乳がんや皮膚がんの罹患率が高い──研究結果
7/3(火) 19:34配信
この研究は5000人規模のものであるが、従来の2万人規模のもっと詳細な研究がなされているのでそっちのほうがより詳しくわかると思う。調べられる人は調べてみると良い。
要は大量の放射線を浴びたら従量的に癌の発生が増えてくると言う事である。また、詳細な研究では少量の放射線では逆に癌が減るという現象も出ている。
飲酒と同じで少量は長寿に関連するが、大量だと害悪のほうが大きいという事である。何事もそうなのかもしれない。
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https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180703-00010007-newsweek-int
女性に人気の職業だが、その健康リスクに関する気がかりな研究結果が明らかに
運行中の旅客機の客室で保安業務や乗客へのサービスを提供する客室乗務員(CA)は、とりわけ日本で女性に人気の高い職業のひとつであり、近年は、国内空港での国際線発着数の増加や訪日外国人の増加に伴って、その需要も増えつつある。このように雇用環境が前向きになる一方で、客室乗務員の健康リスクに関して気がかりな研究結果が明らかとなった。
米ハーバード公衆衛生大学院の研究チームは、米国の客室乗務員のがん罹患率について調査し、2018年6月25日、その結果をまとめた研究論文を学術雑誌「エンバイロンメンタル・ヘルス(環境衛生)」 で発表した。
この調査結果では、一般人に比べて、客室乗務員の非メラノーマ性皮膚がんの罹患率が高いことが初めて示されたほか、乳がん、子宮がん、消化管がん、甲状腺がん、子宮頸がん、メラノーマ性皮膚がんでも、より高い罹患率がみとめられている。
ハーバード公衆衛生大学院では、連邦航空局(FAA)の助成のもと、専門プロジェクト「ハーバード・フライトアテンダント・ヘルス・スタディ(FAHS)」を2007年に立ち上げ、客室乗務員の健康について調査してきた。
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とりわけ乳がん、皮膚がんが高い率
このほど公開された調査結果は、2014~2015年に収集したデータに基づくもので、米国の客室乗務員5366名が、自己申告により、健康状態や症状、職歴、性格などについて回答した。なお、回答者の8割が女性で、平均年齢は52歳、平均勤続年数は20年であり、その15%が「過去にがんと診断されたことがある」と答えている。
研究チームでは、疾病管理予防センター(CDC)が2013~2014年に実施した「全国健康栄養調査(NHANES)」から2729名のサンプルデータを抽出し、客室乗務員からの回答データと比較した。その結果、調査対象とした7種類のがんのすべてにおいて客室乗務員の罹患率がより高く、とりわけ、乳がん、非メラノーマ性皮膚がん、メラノーマ性皮膚がんにおいて女性の客室乗務員の罹患率が高いことがわかった。
リスク軽減につながる対策が求められている
この調査結果では、客室乗務員のがん罹患率が一般人に比べて高くなっている要因について明らかにされていないものの、研究チームは射線量の軽減や概日リズムの障害緩和など、客室乗務員のがんリスクの軽減につながる対策を講じるよう説いている。
欧州連合(EU)では、客室乗務員の宇宙放射線の被爆量を制限する法令が1996年に制定されている一方、米国では、現時点でこのような法規制は定められていない。米客室乗務員協会(AFA)はこの調査結果を受け、航空会社や航空機メーカー、関係当局に対して、放射線の被爆を軽減させ、労働環境を改善するよう求めている。
日本の航空業界においても、客室乗務員の健康と安全を重視した労務管理や安全衛生管理がより厳しく求められるようになりそうだ。
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松岡由希子