毛髪再生技術、安全性確認へ=男性型脱毛症、治療目指す―理研など

6/4() 19:03配信

 

AGA治療を行っていると、こういった新しい治療法が早く実用化してほしいと思う。今までは自分の髪の毛を後頭部、側頭部からつまむように大量に取り出し、それをAGAで脱毛しやすい頭頂部に植毛するのが治療だった。と言ってもこの治療も当然保険は効かないし、一度に3000本とか5000本とかを植えるために1本あたり300円とか500円とかかかるから、総額で100万円から300万円近くかかっている。

その金額の多くは正確に髪の毛を摘出する手技料、正確に植毛する手技料だ。そのうちの摘出が必要なくなり、数本摘出するだけで培養できるなら金額は半分程度になる可能性があると言う事だろう。ただ、実際には新しい技術で自費診療なので値段は変わらない気がする。ベンチャーの会社が値段を決めるのでそれは仕方ないだろう。

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毛髪を生み出す根元の器官「毛包」を体外で増やして移植する技術を開発した理化学研究所の辻孝チームリーダーらは4日、安全性を確認する動物実験を7月から行うと発表した。年内に終え、問題がなければ男性型脱毛症(AGA)を対象とする毛髪再生技術の臨床研究を大学病院で行う方針。

 

理研発ベンチャー企業「オーガンテクノロジーズ」(神戸市)の杉村泰宏社長は記者会見で、「当面は(健康保険適用外の)自由診療で2020年以降の実用化を目指したい」と話した。AGAで実用化できれば、女性型脱毛症や生まれつき毛髪が少ない病気の治療法開発に取り組むという。

 

AGAは後頭部に残った毛包の細胞を頭頂部などに移植する治療が行われているが、元の毛の密度を復元できない。辻リーダーらは、毛包を構成する3種類の細胞を実験容器で培養して再生し、1個の毛包を100個に増やす技術を開発。京セラ(京都市)と再生毛包の規格化や、自動大量生産に向けた技術開発を進めている。

 

動物実験は、人の細胞を移植しても免疫拒絶反応を起こさず、生まれつき毛が生えないマウスを使用。人の再生した毛包のもとを背中に移植し、毒性がなく腫瘍もできないことを確認する。