免疫反応のブレーキを解除してがん細胞を攻撃すると言う事です。現在がんの研究で最も問題は関連遺伝子異常が4万か所ほどあることのようです。

つまり完全なイタチごっこであり、薬を作っても作っても効かなくなるのです。これを完全に治すのは不可能です。しかし、何もしないわけにもいかないしともかくわかる範囲で薬を作ろうという流れです。

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150909-00010004-yomidr-hlth

卵巣がん新薬、患者1割の腫瘍消失

読売新聞(ヨミドクター) 99()1430分配信

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免疫を再活性化するタイプの新しいがん治療薬の投与により、卵巣がん患者の一部で腫瘍を消失させる効果を臨床試験(治験)で確認したと、京都大の浜西潤三助教(婦人科腫瘍学)らのグループが発表した。  この治療薬は小野薬品工業が昨年9月に発売したニボルマブ(商品名オプジーボ)。免疫反応のブレーキを解除してがん細胞を攻撃するよう体内で働き、腫瘍を縮小させる。皮膚がんの一種である悪性黒色腫の治療薬として承認された。現在、肺がんで適応拡大の承認申請がされている。  グループは、卵巣がんの手術後にがんが再発し、抗がん剤も効きにくくなった患者20人に対する治験で、この薬を2週間ごとに計4回投与。2人は腫瘍が完全に、1人は部分的に消えた。6人に腫瘍が大きくならないという抑制効果があった。一方、10人は効果が全く見られず、残りの1人は評価ができなかった。  論文は9日、米医学誌電子版に掲載された。  杉山治夫・大阪大特任教授(腫瘍免疫学)の話「一部とは言え、抗がん剤治療が期待できない患者に効果があったのは大きな成果。免疫の強さには個人差があり、実用化するには薬が効きやすい人を絞り込む研究も必要だ」