ドッグセラピー長老「さくら」、高齢者ら癒やして11年 大阪

産経新聞 1月21日(水)7時55分配信

犬好きの私としては、こうしたセラピーもやってみたいと思います。犬とか動物を触るだけでストレスホルモンガ減り、オキシトシンやセロトニンなどの安らぎ系のホルモンが出ることもわかっているからです。

可愛いもの、美しいもの、いとおしいものに触れると人間は幸せな感情で満たされるのですね。

*****************************************

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150121-00000004-san-l27

訓練を受けた犬が飼い主とともに高齢者施設などを定期訪問し、精神的な癒やしなどを提供する「ドッグセラピー」。堺市内を中心に、11年にわたってこうした活動を続けている12歳の長老のラブラドルレトリバー「さくら」が、利用者の人気を集めている。人間の年齢にすれば70歳前後の高齢犬だが、肝臓がんの手術も乗り越え、高齢者と交流。そのけなげな姿に、利用者たちも「大きいのに優しいね」「来てくれてありがとう」と目を細めている。

さくらは、堺市北区の訪問介護事業所「とも」の代表、中井廣信さん(65)が飼育している。

中井さんは「犬と一緒に社会貢献がしたい」とドッグトレーナーの資格を取得し、平成16年の事業所立ち上げ後、すぐにドッグセラピーのボランティアも始めた。

さくらは当初からの「相棒」で、知らない人に会ってもほえたりせず、「待て」「お座り」などの指示にも素直に従うなど、中井さんから訓練を受けている。

これまでに高齢者施設を中心に延べ300カ所を訪問。ドッグセラピーを実践している。

堺市中区の特別養護老人ホーム「やすらぎの園」では、依頼を受けた中井さんが、さくらやセラピー仲間とともに訪問。高齢者たちは、7頭の犬と一緒に、ボールを使ったキャッチボールなどのゲームを約1時間楽しんだほか、体をさすったり、言葉をかけたりして触れ合いを楽しんだ。

「普段は無表情な認知症の高齢者も、見たことのない笑顔を浮かべていました」と園の副部長、渡辺正弘さん(38)。「『犬が来るのなら』と参加してくれたデイサービスの利用者もいて、すごくいい刺激になりました」と話していた。

中井さんは「当初はさくら1頭と自分だけの活動でしたが、いまではドッグセラピーの仲間も増え、高齢者との交流の輪も広がりました」と活動の広がりを実感する。

その“主役”のさくらは平成25年4月、動物病院で定期健診を受けた際、肝臓がんと診断された。ソフトボール大の腫瘍を摘出する手術を受けたが、いまでは元気に回復している。

それでも中井さんは、さくらの体調を常に気遣っている。いつまでも健康な状態で一緒に活動することを願い、「さくらはセラピーに行くというと、うれしそうな表情をする。さくらと1日でも長くボランティアを続けたい」と話している。