意外に見落とされているのがこのカルシウムなどの微量元素であろう。ミネラルでもあるが、当然体内でさまざまに働いている。

骨の減量であることはもちろん、血圧の調整や筋肉の収縮にも関連している。

 

このミネラルが欠乏していると当然体調が悪くなるのも当然だろう。

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今月の科学誌に、高齢者において、カルシウムの摂取量が多いと全死亡率および心血管疾患死亡率が低い、という相関を示した疫学研究が、香港のグループ(Chinese University of Hong Kong)から報告されていました。(PLoS One. 2013 Nov 5;8(11):e80895.)

カルシウムの摂取量と死亡率との関連を調べた疫学研究の多くは、カルシウムの摂取量が比較的多い群を対象にしていました。
そこで、今回の研究では、カルシウムの習慣的な摂取量が少ない(1日あたり700mg未満)の被験者における影響が調べられました。

具体的には、試験開始時に65歳以上で心疾患や脳卒中などを有しておらず、カルシウム摂取量が少ない中国人の男女3,139名を対象に、前向きコホート研究として実施されています。
9.1年間の追跡期間中、529名(男性344名、女性185名)の死亡(全死亡)、
114名の心疾患による死亡(男性74名、女性40名)が見出されました。

解析の結果、カルシウム摂取量が多いほど、死亡率が低いという相関が認められたということです。

カルシウム摂取量の四分位で、最低群(男性で<458 mg/日, 女性で<417 mg/日)に比べて、
最高群(男性で>762 mg/日, 女性で>688 mg/日)では、
全死亡率が37%低いことが示されています。(HR=0.63, 95% CI=0.49-0.81, P trend<0.001)

また、心血管疾患の死亡率では、30%のリスク低下傾向が見出されました。
(HR=0.70, 95% CI=0.41-1.21, P trend=0.228)

さらに、層別解析において、カルシウムサプリメントの利用でも、同様の相関が認められています。
以上のデータから、(欧米と比べて)
習慣的なカルシウム摂取量が比較的低い中国人高齢者では、食事あるいはサプリメントからのカルシウム摂取量が多いと、全死亡率の低下や心血管死亡率の低下との相関が認められます。

日本人の食事摂取基準(2010年版)では、
成人のカルシウム推奨量は、1日あたり600mg~800mgです。しかし、実際の日本人の平均摂取量は507mgと、大幅に下回っています。(平成23年国民健康・栄養調査)

カルシウムの豊富な食品からの摂取が基本ですが、過去数十年間の全国調査で、日本人の平均が一度も目標を達成したことがないという現状を考えると、
食事に加えて、サプリメントを利用するほうが好ましいと考えます。

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