医療側が知っている真実を患者に知らせるべきだろうか?
最後の希望として抗癌剤に期待している患者になんと言って治療するのだろうか?
抗がん剤というものの真実を語るべきであり、最後は自分の免疫力との戦いだと本当のことを言うべきだろうと思う。

医療者ができるのは薬を使って治療行為をすることに過ぎず、治癒は患者の体の中から起きてくるものだからである。

整形外科医は知っている。
骨折した骨を直すのはギプスではない。ギプスは骨を安定させ、骨は自己治癒力で直ってゆくのである
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http://www.cancerit.jp/19685.html
末期癌患者は化学療法に対し過度に期待をしている

最近の調査によると、肺癌または大腸癌のIV期と新たに診断され化学療法を選択する患者の大多数は、化学療法により癌が治癒するかもしれないと信じている。この調査結果は、患者の化学療法の利点に関する楽観的な思い込みが、示された情報に基づいて最優先の治療を決定する能力の妨げになる可能性を示していると、本調査を率いた研究者らは述べた。

この結果は、New England Journal of Medicine誌10月25日号に掲載された。

ダナファーバー癌研究所のDr. Jane Weeks氏らは、癌治療転帰リサーチ・サーベイランス・コンソーシアム(Cancer Care Outcomes Research and Surveillance Consortium:CanCORS)の前向き観察研究に参加した、診断後4~7カ月の患者1,193人の聞き取り調査を実施した。参加患者全員がIV期の肺癌または大腸癌であり、化学療法を選択していた。

患者の容態が悪くて調査に参加できない場合には、代理人に聞き取り調査を行った。この調査は、化学療法によりどのくらい癌が治癒するか、生存が延長するか、症状が緩和すると考えているかを患者に尋ねるものであった。さらに、患者の身体機能状態、医療者とのコミュニケーション能力、社会的・人口的要因のデータも収集した。

患者の大多数(大腸癌患者の81%と肺癌患者の69%)は、化学療法により癌が治癒する可能性は極めて少ないということを理解していないようであった。

白人系患者より、黒人系、ヒスパニック系、アジア・太平洋諸島系の患者の方が、化学療法により癌が治癒すると信じる傾向が強かった。しかしながら、多くの患者は、化学療法を受けることで癌が治癒するより生存が延長される可能性が高いと考えていた。

患者の教育レベル、身体機能状態、治療法決定における患者本人の役割と、化学療法に対する誤った期待との関連性はなかった。

ジョンズホプキンス大学シドニーキンメルがんセンターのDr. Thomas J. Smith氏と国立老化研究所のDr. Dan L. Longo氏は、付随論文で、「症状緩和目的で投与した抗癌剤に対して、もし実際に患者が非現実的な期待を抱いているとしたら、医療者と患者との間には意思疎通に重大な問題があり、私たちはその改善に取り組む必要がある」と記した。