強いストレスが日本人のがんリスクを11%高くする:JPHC研究 [2017年11月08日(水)]
ストレスと癌の関連については様々な研究があるが、日本人を対象とした研究はこれが初めてかもしれない。強いストレスとは今回自己申告によるストレスレベルを計測している。
鬱的なものも考えているから精神的心理的なストレス及び休憩時間が足りないとか睡眠不足などのストレスも含まれているのかもしれない。
いずれにしてもストレスは発癌にも増癌にも関連がある事は当然のことである。心理的肉体的、精神的ストレスを感じないように生きるべきである。
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日本人において、強いストレスによるがんリスク上昇との関連を示した研究が、国立がんセンターのグループから報告されていました。
(Sci Rep. 2017 Oct 11;7(1):12964.)
これまでの研究では、がん発症とストレスとの関連はあまり明確ではありません。
今回の研究では、 日本人において、ストレスと、がんリスクとの関連が検証されました。
具体的には、 多目的コホート研究(JPHC研究)の一環として、
1990-1994年の時点で、40-69歳の参加者101,708名を対照に、 登録時のストレスレベル(自己申告によるストレス)が調べられ、5年間毎のフォローアップが行われました。
(交絡因子で補正。)
平均17.8年間のフォローアップ中、17,161例のがんが見出されました。
解析の結果、 受容するストレス自体が大きく変化することを考慮した場合でも、
低ストレスレベル群に比べて、
高ストレス群では、軽度(4-6%)のがんリスク亢進が認められたということです。
長期的なストレスレベルを考慮したとき、 低ストレス群に比べて、 高ストレス群では、
がんリスクが11%上昇という相関が見出されています。(95% confidence interval 1-22%)
この相関は、男性で顕著であり、20%のリスク上昇でした。
また、 喫煙者、飲酒、肥満者、および、がんの家族歴がない被験者で顕著でした。
以上のデータから、
ストレスを感じている日本人では、がんリスクが高くなるという関連が示唆されます。
ストレス対策としてのサプリメントには、下記の機能性食品成分があります。
軽症から中等度のうつ病に対しては、
セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ、学名Hypericum perforatum)の有効性と安全性が確立しています。
セントジョーンズワートは、SSRIやSNRIといった抗うつ薬と同等の効果があり、
かつ、副作用が少ないことが示されています。
そのため、 欧米では、セントジョーンズワートがうつ状態に対して広く利用されています。