先週は点滴研究会のセミナーに出席。

今週末は鹿児島の心理療法を行っているクリニックを訪問している。
昨日から多くの症例を見せていただいたが、ある意味驚愕の治療成績だった。

まず、甲状腺がんの治療で甲状腺を全摘出した患者さんだった。
通常甲状腺を摘出すると甲状腺ホルモンが足りなくなる。だから様々な症状が出てくる。
たとえば、新陳代謝が衰え、血液検査ではコレステロールが高くなる。
ほかの症状は、元気がなくなり寒がりになる、むくみが起きやすくなる、便秘になる、白髪が増える、髪がぬける、声がしわがれてくる(嗄声)、疲れやすい
などである。

しかし、ここの患者さんはそのような症状もなく、一切の投薬を受けていない。ご本人が薬治療を信じていないのだ。
むしろ、薬に頼らなくても人間には本来自然治癒力があると信じている。
そして、もちろん医師たちは人間の本来の力を出すためには逆に薬治療は邪魔だと考えているのだ。

薬の治療が正しいと思っているのは患者さんたちに多いと思う。
治療している当の本人である医師の多くは、薬で病気が治るとは思っていない。
じじつ、われわれ医師の多くは薬は対症療法に過ぎないと知っているのだ。

しかし、患者さんは薬を信じるために心もまた薬に依存してしまい、本来の治癒力をなくしているのではないだろうか?
私がここに来て学んでいることは、人間の本来持つ正しい力が実は非常に強力なパワフルなものだということではないだろうか?

人間にとって大切なのは実は心が体に影響を与えるということだ。
心が体に影響を与えて、病気を作ったり病気を治癒するということをこの研修で確信したしだいである。

ちなみに、治療内容はエネルギー療法、精神療法である。