食物アレルギーはこれからの健康問題で大きな意味を持つだろう。日本では即時型アレルギーが問題視されているが欧米では遅発型アレルギーが問題視されている。
この遅発型アレルギーは統合医療の世界ではすでに検査方法も確立しており、日本でもこの検査を使って治療が行われている。
難治性のアトピーは是非この検査を受けたらいい。
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赤ワインなどに豊富に含まれるポリフェノールの一種「レスベラトロール」に、食べ物で発症するアレルギーを抑える効果があることを、山梨大大学院の中尾篤人(なかお・あつひと)教授(免疫学)らのチームがマウスを使った実験で突き止め、4日付の米オンライン科学誌「プロスワン」に発表した。

 卵や小麦、牛乳などで体の免疫機構が過敏に反応し、ショック症状を起こす食物アレルギーは近年増加。重症化すると死亡することもある。有効な予防法はなかったが、中尾教授は「この成分は既にサプリメントとして製品化されており、予防ができればメリットは大きい」としている。

 実験では、餌に0・01%のレスベラトロールを混ぜたマウスと、混ぜなかったマウスを比較。約1カ月後に卵アレルギーを発症するよう人工的に操作すると、レスベラトロールを取ったマウスは、卵を異物と認識する特定の抗体の生産が抑えられ、ショック症状も出ないことが分かった。

 研究は、大学院付属ワイン科学研究センターの奥田徹(おくだ・とおる)教授らと共同で進めた。