どうして人間は癌になるのか?
癌は体の中での細胞の突然変異と言われています。細胞のDNAがスーパーオキサイドやヒドロキシラジカルに攻撃を受けて傷つき異常細胞を作るのです。
 今まで癌の患者さんを診てきて思うのは、一度癌が出来た人はその生活の中に癌を発生させるストレスがあったということです。それは食事や環境、肉体的なストレス、精神的なストレスなどです。
 そして、癌を摘出したり抗がん剤を使っても再発するのはもともと患者さんの生活に癌を発生させる理由があるからです。 
 それは癌を作るようなストレスです。これらのストレスがなくならない限りガン細胞はまた細胞分裂を繰り返しどんどん大きくなっていきます。
 私の患者さんの中でも自分の癌の原因をはっきりと自覚している方がおられます。その方は一人は会社の経営者の方、もう一人は教育者の方です。
 両方とも大きく仕事に関しての取り組み方を変えてしまいました。
一人は仕事を後進に譲り自分は会長的な仕事だけをしています。これによって患者さんは自分の時間がゆっくりと取ることが出来るようになりました。その患者さんは会社の経営者であると同時に敬虔なクリスチアンです。彼は現在、教会活動と自分の趣味で始めた空手の指導だけをしています。
 実際にその患者さんの状態はとてもがん患者には見えないくらいです。外見も筋骨隆々で食欲もあり、どこから見ても末期癌で余命が数ヶ月といわれている状態ではありません。
 逆に今までの生活態度や考え方を改める気がない人もいます。病院に来ても家族を怒鳴り散らし、自分の意見を押し付けるような方もいます。また、自分がしている治療を心底信じてもいない人もいます。
 我々に対してもこんな治療は効かないと思っているがとりあえずしておこうと思ってやっているだけだ、と平気で言うような人です。
 人間が癌になる原因はその人の中にあるということ、癌になった原因を除去することが大切だということを忘れないで欲しいと思います。