食物繊維による脳卒中リスク低下作用 

ここでもまた、野菜中心の食事が優れている。

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脳血管疾患研究の専門ジャーナル(電子版)に、食物繊維の摂取と脳卒中リスクとの関連を調べたメタ解析が報告されていました。(Stroke. 2013 Mar 28.)

食物繊維の摂取は、脳卒中(脳梗塞や脳出血など)のリスクを低下させると考えられていますが、両者の関係を検証したメタ解析は知られていませんでした。
そこで、今回の研究では、1990年1月から2012年5月の間に報告された研究論文から、
健常者を対象にした研究で、初回の出血性あるいは虚血性脳卒中の発症と、食物繊維の摂取との関連が検証されました。

米国、北ヨーロッパ、オーストラリア、日本からの8報のコホート研究が対象となり、解析された結果、
全食物繊維の摂取量と、出血性/虚血性脳卒中リスクとの間に、有意な負の相関が見出されたということです。
1日あたり7グラムの食物繊維の摂取は、脳卒中リスクを7%低下させました。
水溶性食物繊維4グラム/日の摂取は、6%のリスク低下傾向を示しました。
以上のデータから、食物繊維の摂取は、脳卒中の予防/リスク低減に効果があると考えられます。