遺伝子検査ビジネス

遺伝子検査、IPS細胞、クローン、ホルモン操作、AI義手などなど、科学技術の発達によって医療の世界には新たな技術がどんどん入ってきている。中でも遺伝子検査は口腔内の粘膜の採取だけでできる簡単な検査である。しかし、その簡便さに隠れてこの遺伝子は個人情報の宝庫とも呼ばれている。個人の遺伝情報が入っているのだから疾患だけにとどまらず性格、肉体的特徴、運動能力、さらにはIQまで推測できるかもしれない。

この情報の扱いの規制はもちろん、遺伝子検査を使って患者の遺伝子欠陥をあげつらい病気の恐怖をあおるビジネスなども出てくるかもしれない。現状で一度遺伝子検査を行うのは医療機関に限るなどの規制が必要だと思う。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160725-00050009-yomidr-soci

遺伝子検査ビジネス、科学的根拠ない判定も…厚労省が根拠明確化要請へ

読売新聞(ヨミドクター) 725()101分配信

厚生労働省は今年度にも、病気のかかりやすさや太りやすさなどを判定する遺伝子検査ビジネスのルール作りを始めることを決めた。  科学的な根拠の明確化や、判定結果のとらえ方を専門家に相談できる体制作りなどを業者に求める。政府の有識者会議が22日にまとめた報告書案に盛り込まれた。  同ビジネスは、病気予防や健康作りに生かせると期待される。その一方、判定が科学的根拠に基づいていない業者もある。  厚労省は、判定方法や結果の伝え方を実態調査した上で、科学的根拠に基づく検査の仕方や、利用者がカウンセラーに検査結果の受け止め方を相談できるルールを定める。  業界団体は一定の基準を満たした業者を認定しているが、厚労省は悪質な業者を減らす対策も進める。  遺伝情報が業者間で使い回され、就職活動や保険契約、結婚などで差別や不当な扱いを受ける恐れもある。このため厚労省は、遺伝情報が社会に広がることについての国民の意識を調べ、必要に応じて差別などを禁じる方策も検討する。