野球肩
損傷原因
投げすぎ、投球フォームの問題や体幹、下肢、肩甲骨など肩関節以外の問題も損傷の原因となり、肩関節を含めた全身の関節の硬さや、脊柱の柔軟性低下、筋力のアンバランスなどによって野球肩が出現します。
投球相と障害のタイプ
投球相 | 障害部位(ストレスが加わる部位) |
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PhaseⅠ (ワインドアップ相) |
肩関節の前方にストレスが大きくなり、損傷する。 |
PhaseⅡ (初期挙上相) |
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PhaseⅢ (後期挙上相) |
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肩関節の前方、上方、後方のストレスが大きくなり、損傷する。 | |
PhaseⅣ (加速相) |
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PhaseⅤ~Ⅵ (初期、後期フォロースルー相) |
肩関節の後方のストレスが大きくなり損傷する。 |
医学的診断
問診、理学的所見、圧痛、関節可動域、画像診断等を基に診断を行います。
医学的治療方針
- 炎症が明らかな場合
投球制限や安静を指導し、肩関節を含めた全身状態のコンディショニング向上を図ります。また、注射や物理療法(低周波治療等)による消炎鎮痛処置によって、炎症の軽減に努めます。 - リハビリテーション
医師の指示のもと、理学療法士によるリハビリテーションを行いますが、エビデンスに基づいた考え方に沿って検査・治療を行い、肩関節の機能改善を図ります。
具体的には、ストレッチおよび各種治療手技によって、肩関節周囲の筋肉や神経の機能を改善させ、必要に応じて低周波、干渉波、温熱などの物理療法による治療も行います。
また、個々の身体的な特徴を考慮した上で治療を行うので、効率的かつ再発予防を兼ねたリハビリテーションが可能となります。