マイヤーズ・カクテル点滴療法

マイヤーズ・カクテル点滴療法

米国の代替統合医療のクリニックでは定番の点滴療法で、家庭医のジョン・マイエル医師が考案し、アラン・ガビー医師により米国中に広まりました。

インフルエンザ、感冒症候群、慢性疲労症候群、偏頭痛、喘息、アスリートの運動能力向上など多くの疾患に有効な点滴療法です。各種ビタミンやミネラル等を配合し、10~30分で点滴をするものです。

対象疾患

線維筋痛症、慢性疲労症候群、全身倦怠・疲労、片頭痛発作、気管支喘息、急性上気道炎、慢性副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、心不全、狭心症、こむら返り、慢性蕁麻疹、甲状腺機能亢進症、生理不順、麻薬の禁断症状、スポーツパフォーマンスの向上

※ 当クリニックでは線維筋痛症の診断はできません。様々な検査が必要なため、お先にお近くの大きな病院へお問合せ下さい。線維筋痛症の病名がついた後、マイヤーズ・カクテル点滴療法をご検討下さい。

マイヤーズ・カクテル点滴療法各論

気管支喘息

気管支喘息は、通常は数分以内に改善する。安定した時は1~2週に1回の注射で維持療法をする。気管支喘息の患者にマグネシウム1.2g静注で喘息発作の改善、1秒率の増加、入院回数の減少(二重盲検法)。カルシウムの静注で気管支喘息発作やアナフィラキシーショック改善。その他、ビタミンC・B12・B3・B5も実験的な喘息発作に有効。マグネシウム単独静注よりはマイヤーズ・カクテルの方が効果は早い。

線維筋痛症

これまでの30例の繊維筋痛症の治療で有効は約半数であり、有効例は3~4回目にははっきりと結果がでた。文献でもMg、Vit-B、Cの静注で74%に何らかの改善が見られている。慢性心不全、急性上気道炎、アレルギー性鼻炎、麻薬の禁断症状、慢性蕁麻疹、運動能力の向上、甲状腺機能亢進症、こむら返り、筋緊張性頭痛。その他のテクニックについて、ビタミンB12は筋肉注射となる。

疲労感

原因不明の疲労感にマイヤーズ・カクテル1回の静注で2~3日から数ヶ月効果が継続することがある。ある患者(慢性肝炎)は、1~2週に1回の治療で、疲労感の改善、エネルギーレベルの改善が見られた。別の患者(慢性疲労症候群)に2~4回/週の治療をしたところ、半数で改善が見られた。1例は1回の静注で、他の有効例は3~4回の治療で明らかに改善をしている。

原因不明の疲労感を訴える患者の47%でマグネシウム欠乏所見が見られた。マグネシウムの筋注で80%の患者で有意な症状の改善、プラセボは18%であった。マグネシウムは経口より静注で効果が高い。ビタミンB12も原因不明の疲労に有効であるが、単独筋注よりマイヤーズ・カクテルの方が効果は高い。

副作用と注意事項

  1. 急速に投与すると熱感を感じる。これはマグネシウムあるいはカルシウムによる。この熱間は胸部に始まり、女性は膣、男性は直腸付近に広がる。それほど不快な感覚ではない。
  2. マグネシウムの急速静注は低血圧、失神を誘発することがあるが、静注を止めることで20~30秒以内に改善する。
  3. 低マグネシウム状態の患者にマグネシウムを静注すると、マグネシウムを細胞内に取り込む時に、同時にカリウムも細胞内に入るため、低カリウム血症を起こすことがある。
  4. カルシウムは心疾患の患者には投与しない(問題ないとはされている)。アナフィラキシーショック(特定の起因物質により生じた全身性のアレルギー反応)は添加物によるためと考えられる。

料金

初診料:3,300円(再診料:1,100円)
マイヤーズ・カクテル スタンダード:4,400円
マイヤーズ・カクテル スペシャル:11,000円
検査:実費

※ マイヤーズ・カクテル スタンダードの点滴時間は約30分、スペシャルの点滴時間は約50分です。
※ 時間は多少前後することがありますので、余裕を持ってお越しください。