UBI(血液紫外線照射療法)

UBI(血液紫外線照射療法)とは

UBIは、血液を紫外線に照射することで免疫系を刺激して、あらゆる病原体を破壊することが出来る、難病の治療に光を与えるものです。

世界中で70年以上にわたって使用され、また100万件以上の治療が行われてきました。

ウイルスと細菌を殺すことは昔から医学的に証明されています。たいして深刻な副作用はなく、免疫力を高め血液を若返らせます。組織に酸素を与えて血管拡張と微小循環を助けます。

UBIは、BPT(バイオフォトセラピー)、光ルミネセンス、フォトフェレシス、光力学療法など、他の名前で呼ばれることもあります。

血液紫外線照射療法~光の科学と芸術

  • BPTがあなた固有のウイルス、またはバクテリアに基づく「ワクチン」の産生を刺激するので、あなたに特有のそして効果の大きな働きをする。
  • 薬に比べると耐性菌はより少なくなる。
  • 沢山の薬を調べたり、その副作用を知る必要がない。またより広く効果的である。
  • 抗がん剤を止めると、薬剤耐性を生じたり病巣が広がるおそれがあるけれど、BPTを止めてもまたは始めても、何の影響も及ぼさない。
  • 過剰投与が起きることは実質的に不可能である。
  • 良性の腸内細菌叢(有効なバクテリア)を死滅しない。
  • 免疫力を衰えさせない。
  • 体全体の免疫力を高める。
  • 多くの薬を長年内服するより高価でない。

ケン・ディロン著「血液紫外線照射療法~光の科学と芸術」

対象疾患

微生物、植物、昆虫や動物からの毒素は、血液を紫外線にさらすことで中和されます。リシン、破傷風、ボツリヌス菌中毒、蛇毒、ハチ刺され、細菌浸入による毒性も治療対象です。

ダグラス医師がAIDSの治療に用いた他、以下の疾患に関して報告があります。

敗血症、肺炎、腹膜炎、創傷感染を含む細菌症、急性および慢性肝炎、異型肺炎、灰白髄炎、脳炎、耳下腺炎、はしか、単核症とヘルペスを含むウィルス性感染症、血栓性静脈炎、末梢脈管動脈の疾患と糖尿病潰瘍を含む循環状況、圧倒的毒血症、非治癒損傷と仮骨形成遅延、関節リウマチ、その他(バーガー及びノット(1950))

また、当クリニックでは、耳鳴り・耳詰まりが改善した症例があります。

治療方法

UBI治療風景紫外線照射機

約60~200mlの血液を採血し、紫外線照射を行いながら点滴で体内へ還流します。

採血量は体重により、体重の0.34%までは安全に採血できます。ただし、貧血のある方は調整が必要です。

作用機序

この治療法では小さい細菌およびウィルス細胞は、標的とされます。通常の5倍もの紫外線エネルギーを受けることで、正常細胞には影響はありませんが、ウイルスや細菌は死滅し、ばらばらに分解されて免疫反応を起こす際の抗原となります。まさに「紫外線によって作られたワクチン」のように働きます。

この「ワクチン」と、紫外線を照射され、紫外線エネルギーを持った血液が体に戻されると、患者の血流の中に居た細菌は免疫反応の結果、分解されるというわけです。

その治療後、患者さんの体内では新しいエネルギーを持った免疫反応が起こり、免疫システムのバランスを適正化します。

  • 細菌とウイルスを殺して、免疫系を強化
  • 血行を改善する
  • 組織に酸素を補給する
  • 自然治癒力(ホメオスターシス)を強化する
  • 痛みの軽減
  • 放射線、または化学療法の副作用に対する抵抗性を強化
  • 心血管の保護作用、コレステロール、尿酸、血糖値のコントロールを行う
  • 抗炎症性効果
  • 抗感染特性
  • 赤血球の産生を刺激する
  • 血液の流れと特性の改善

UBIの医学的な観点は、レヴォンギャスパリ博士の優れた2ページのレポートを参照してください。

副作用

UBI治療は適正に行われた場合に急性、遅発性の副作用は今まで報告されていない。このため、1人の患者に対して20年以上にわたってこの治療を継続することができるのである。

  • 軽度のインフルエンザ様症状
    ドイツの研究ではこの治療を数十万件も行ってきて、24時間以内に起こる穏やかなヘルクスハイマー反応以外の毒性の反応はこれまで報告されていない。
    ヘルクスハイマー反応は、多数の感染微生物の急速死による。症状は、冷え、インフルエンザのような震え症状、体温の上昇によって特徴づけられる。この症状は抗生物質を含む薬治療のどんなものにも起ることがある。
  • 薬物の効果を増強する
    UBIはサルファ剤(細菌感染症)の治療をするときは前後で7~10日の休薬期間を与えられなければならない。
  • 増加した反応
    気管支喘息、鼻副鼻腔炎と慢性リウマチの約50%の患者は以前持っていた重篤な症状よりもひどくはないが、症状の増悪を呈する可能性がある。これは、特に初めてUBIの後で起こる。2回目の後は少ないし、3回目の後はほぼまれである。
    顔面の潮紅は、治療の直後に起こる。これは酸素が血流に付加されることでもたらされる。体温が少し上昇することは免疫が刺激された際に起こる体の自然な反応である。治療後に刺激された免疫系は何時間も活性化し、それはしばしば数日間持続する。

UBIの歴史

歴史

1928年に、シアトルの科学者エミットK.ノットは、流産により重篤な細菌感染症に罹患した女性の血液をUVC光線にさらす臨床試験を行った。地元の病院ではこれらの患者はサルファ剤の治療に反応せず、何人かは華氏108度以上に発熱しほぼ死亡した。

ノットは、彼がしたいように治療してほしいと患者に言われた。そして1回か時には2回の治療後24時間以内に患者達の症状は完全に消失した。UBIの作用機序はその当時理解されなかった。そしていまだに現在もその理由は完全には理解されていない。

1939年に、ジョージ・マイリー博士(MD)は、97例の血液照射治療の症例発表を行い、さまざまな疾患を患っている人々に知らせた。彼は以下のことを述べた。

  1. 10分後に静脈酸素含量の58%の増加
  2. 30分後に静脈酸素の9%の減少
  3. 治療後 1時間~1ヵ月で静脈酸素の50%の増加

1940年代に数千ものUBI治療を行ったマイリー医師は、エミット・ノットについて「私は、彼が米国の市民によってなされた医学への最大の貢献者のうちの1人であると個人的に思っている。」とコメントした。

1940年代中頃までに、UBIは本当に普及を始めた。マイリー医師はウイルス性肺炎(いまだに死亡することの多い)に関して、UBIを使用すると非常に早く治療できるといいます。彼は以下のことを報告した。(Miley, American Journal of Bacteriology,45:303, June , 1943)

  1. 1回の治療の24~76時間後に、中毒症状は完全に治まる
  2. 3~7日間咳は消失する
  3. 1回の治療の後24~96時間以内にX線検査で肺は完全にきれいになった

1940年の(アメリカ(1940年5月)の臨床医学)での発表で、ヘンリーバレット医師はUBI治療を行った110の症例に関して報告した。多くの患者は1回の治療を受け、数人は8回の治療を受けた。彼は、関節リウマチで苦しんでいる数人の患者が2~3時間以内に目ざましく改善されると述べた。

1つの症例は、4年以上の間重い気管支喘息発作を患っている患者だった。患者は入院していて、治療しているにもかかわらず、1日に何度もひどい喘息発作を起こしていた。1回のUBI治療の後、彼女の主治医はその翌日たった一度の発作しかなかったと報告した。その後、彼女は3週の間1週につき2~3回の喘息発症を起こした。発作は徐々に減ってゆき、一回の治療の後数ヶ月間消失した。バレット医師は、110の症例について報告した。

  1. UBIから生じる有害反応はない
  2. 改善は、しばしばすばやく起きる
  3. 末梢循環(血管拡張により)が増加する
  4. 血液の酸素との結合力を増加する
  5. 血液の毒素の不活性化

マイリー博士も、6例の帯状疱疹ヘルペス感染患者について報告した。患者が再発せずにかつ症状がなくなった時点で感染はなくなったとされた。1942年1月に、マイリー博士は、以下の観察を報告した。(NY State Journal of Medicine, Jan.1, 1942)

紫外線の解毒効果は、通常、医師に知られてなく、十分に強調されることもなかった。紫外線によって蛇毒と細菌毒素は失活する事が良い例である。血液に紫外線を照射して酸素が血中に吸収されることが示された。外部から少量の紫外線を照射された場合、多くの動物と人間の抵抗力は刺激される。

1950年代 特定の徴候のために、(肝炎、ウイルス性肺炎と連鎖球菌性毒血症)UBI治療が明らかに優れていたという事実にもかかわらず、「新しい」抗生物質とワクチンについて熱狂的な空気がUBI療法を置き去りにした。この有効な治療の研究は、あたかも停止したかのようだった。

1955年から1990年代まで、少数のアメリカの医師だけがUBI療法を継続していた。ロシアとドイツは、紫外線治療について多くの臨床試験を行ってきた。

1990年代から現在に至るまで、アメリカでは250人以上の開業医と、ヨーロッパでは3,000人以上の開業医がこの治療法を行っている。100万件以上のUBI治療は、目ざましい結果を出し、副作用は非常に少なかった。

ダグラス医師のコメント

ダグラス医師

マイアミ医科大学卒業、ナバル航空宇宙医科大学卒業、1985年ドクターオブザイヤー受賞、ロシアのパスツール研究所で1年間科学者として働いた後、アフリカのウガンダでAIDSクリニックで勤務。多くの末期エイズ患者がUBI治療の後完全に回復した。また、フロリダのER医学校の学長も歴任し、全米のER技術の多くはダグラス医師によって発明されたものである。

「あなたがもし数千、いえ100万人の患者たちを治療できる、素晴らしい治療法を知っていた場合に、それを隠すことが出来るでしょうか?
これまでに世界中の致命的な病気を治すことが出来る治療法が無視されたり、あざ笑われたり、拒絶されることは、考えられないことだ。しかし現在、それは実際に起きている。
その治療法は「光ルミネセンス(UBI)」と呼ばれている。それは、治療を行うために紫外線の治癒力を利用する、完全に検証された、証明された治療である。この著明な治療は、患者自身の免疫応答を促進することによって、その驚くべき治癒をもたらす。そういうわけで、AIDSに対して効果的だったように、多くの病気に対しても効果的である。50年前、それは実質的に医学会から消えてしまったのだ。」

UBIに関する「タイム誌(1949年6月13日 月曜日)」の記事

タイム誌からの本論文は、本当に、UBI療法がかつて受け入れられていたレベルを示している。その効用は、いまだに高い。抗生物質とワクチンは、内科治療としてUBI療法の存続をなくしてしまった。現在ヨーロッパでは、3,000人以上の開業医が、毎日UBI療法/BioPhotonic Therapy(バイオフォトニックセラピー)を使用している。

タイム誌

医師は、15年の間、紫外線で血液を照射することで疾患(特に敗血症)を治療できることを知られていた。3年前、ニューヨークの病院に居た医師たちヴァリンタ P.ワッソン、ジョージP.ミレイとプレストンM.ダニングは、急性リウマチ性心疾患の小児に対してこの治療を行うことを決めた。先週、彼らは22症例の治療が連続で成功した事を報告した。

小児(3~13歳)は心筋に炎症を起こす急性の炎症性疾患だった。医師はアトランティックシティのシャルフォンテハッドンホールでアメリカ血液照射療法学会の場で発表した。その治療はわずか15~25分でよい。医師は、血液を抜く際に小児の体重によってそれを決めていた(体重1ポンドのあたり1.5立方センチメートル)。血液が凝固するのを防ぐためにキレート剤を添加し、その血液を紫外線に照射するためにノットヘモイラデイエイターと呼ばれている機械を通過させていた。それから、血液は同じ針を通って小児の腕に戻された。

治療は、最初は1週間隔で行われた。その後は患者の状態に応じてもっと長い間隔で投与され、平均して3回以内の治療が行われた。患者全員は、心臓ですでに生じた器質的な損傷以外は、リウマチ性心疾患の徴候なしで退院した。20人は、正常な生活に戻った。1人は他の疾患で死亡した。3人の医師は「UBI療法」が安全であり、更なる研究の後に最高の治療であると証明されるだろうと結論づけた。

参考サイト:Physicians UBI Awareness Center