キレーション点滴療法
キレーション点滴療法
キレーションとは、ギリシャ語のキレート(蟹のはさみ)を語源にしており、体内に入ったキレート剤が、有害重金属を挟んで体外に排出するデトックス作用を言います。
有害重金属除去、抗加齢を目的として使用します。
米国においては50年の歴史があり、ACAMが学会として基準を制定しています。約2,000の施設で年間のべ80万件施行されています。医学会では賛否両論があり、2003年4月よりNIHによる臨床試験が行われています。
対象疾患
有害重金属除去
私達の生活の中で、有害重金属は身近なものです。アルミ鍋や歯磨き粉にはアルミニウム、喫煙・排気ガスにはカドミウム、マグロなどの魚介類・農薬には水銀等…。
それらの毒素が栄養の吸収を邪魔して、せっかくのサプリメントも効果が充分に発揮されていない事があります。デトックスで体内の毒素を排出するだけで、体調が良くなる事もあります。
休んでも疲労感が取れない、よく眠れない等の症状がある方には検査をお勧めします。デトックスも、サプリメントの摂取と同じく重要な健康法なのです。
有害ミネラルの体への影響
アルミニウム | 胃腸障害、食欲不振、筋肉痛など |
ニッケル | 皮膚炎、脳卒中、無気力など |
ヒ素 | 疲労、胃腸障害、吐き気など |
カドミウム | 貧血、血圧上昇、脱毛など |
水銀 | しびれ、うつ状態、情緒不安定など |
鉛 | 貧血、不安感、高血圧など |
抗加齢
キレーションは抗加齢の面からも注目を集めています。アメリカの抗加齢医学界では、有害重金属が身体へ与えるダメージについての研究と治療方法の研究が盛んです。
加齢とともに、体の中で活性酸素による酸化が起きると言われています。さまざまな疲労やストレスは、活性酸素を体内に増加させ、身体を酸化させていき、体調不良や老化、さらに癌などの疾病なども引き起こすといわれています。
EDTAキレーションの薬理学
- 合成アミノ酸 1930年台に発明される
- 酸化防止剤・食品の保存
- 金属をキレートする
- 鉛中毒の治療剤
- 採血スピッツ(血液保存容器)の中に使用
- 金属と結合することによる抗酸化作用
- 抗凝固作用
- 組織石灰化の減少
- 副甲状腺ホルモン様作用
- 細胞内へのマグネシウム供給
- 脳血液関門は通過しない
- 代謝分解されない
- 24時間以内に腎臓から排泄
キレーション点滴療法の注意点
EDTAの腎毒性
最も重要な副作用であるクレアチニンクリアランスの低い患者には投与すべきでない。
EDTA点滴で報告された副作用
- ビタミンB欠乏、必須微量金属欠乏
- 血管痛、静脈炎
- 血圧の低下
- 吐き気、腹痛
- 糖尿、低血糖、耐糖能異常
キレーション点滴投与により、有害金属類と、カルシウム(ミネラル)を尿や汗と共に体外に排泄します。上記副作用を考慮し、点滴内にはビタミン、ミネラルが入っています。また、点滴後にも経口にて栄養素の補給等のアドバイスをしています。
料金
キレーション点滴療法:11,000円
検査:実費
※ キレーションの点滴時間は約60分です。
※ 点滴療法は予約制です。時間は多少前後することがありますので、余裕を持ってお越しください。