パーキンソン病

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パーキンソン病とは

パーキンソン病は、大脳基底核の線条体という部位でのドーパミンの不足が原因であることが判明しています。

これに基づきL-dopaというドーパミンを補う様なお薬を使う治療が、現在のパーキンソン病に対する標準治療となっています。しかしながらL-dopaの効果は一時的であり、L-dopaにより活性酸素の産生が増加し、病気の進行を早めるという警告もなされています。

これまでドーパミンの減少のみに焦点が当てられてきましたが、パーキンソン病患者においてグルタチオンという物質が著名に減少しているということが分かっています。

グルタチオンは脳にとって最も重要な抗酸化物質の一つであり、脳を様々な有害物質から守る役割を担っています。

パーキンソン病患者の脳内において、この重要な物質であるグルタチオンが減少しているという事実をもとに、イタリアのSassari大学のチームが実際にパーキンソン病患者にグルタチオンを点滴投与したところ症状の著名な改善が認められました。

詳細はグルタチオン点滴療法のページをご覧下さい。

パーキンソン病と日本の今後

現在パーキンソン病は、日本では人口10万人あたり、約100人の有病率であり、65歳以上では人口10万人あたり約200人と推定されています。今後アルツハイマー病と同じく高齢化にともなって増加することが予測されます。