スポーツ医学

PRP療法とは

PRP療法はスポーツ障害などの整形外科疾患に使われている治療法です。よく使われる整形外科疾患では1、テニス肘2、変形性膝関節症、販月版損傷、3、足底筋膜炎4、肩回旋腱板炎5、五十肩6、その他靭帯損傷などの疾患で、慢性化してステロイドの投与では改善しない症例や手術を避けたい場合などに行う治療法としてです。何故PRP療法が効果があるのかというと、体内の血小板を濃縮したPRPの中には血小板の濃度が2-8倍になり、800以上の可溶性のたんぱく質、成長因子が豊富に含まれているからです。またPRPは患者さん本人の血液を採取し濃縮して成分を取り出すわけですから副作用が非常に少ないのが特徴です。注射の痛みがある程度と考えてもらえばいいと思います。このPRPがよく用いられる領域としては、骨格や結合組織の再生です。靭帯損傷で治癒が遅く慢性化している症例や、半月板損傷の修復が遅れている症例、慢性化してスポーツに障害の出ているテニス肘や肩の件版損傷など、また膝関節の靭帯部の損傷などには効果が期待できる治療であると言えます。 詳細を見る

スポーツ医学

PRP療法~靭帯損傷

PRP療法という言葉を聞いたことがあるだろうか?MLBの大谷選手が昨年肘の手術を受けました。手術前にPRP療法で治療したという記事もあったと思います。*******************https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/201806090000308.htmlエンゼルスの大谷翔平投手が行ったPRP(プレートレット・リッチ・プラズマ=多血小板血漿)注射とは、再生医療の1つで、自身から採取した血小板を集めて患部に注入することにより、自己修復力を高めて損傷部分の回復を促すというもの。 大谷は昨年10月にも同じ右肘にこの治療を行っている。また、ヤンキース田中将大投手もメジャー1年目の2014年にこの治療を行っている。「右肘靱帯(じんたい)の部分断裂」の診断で、7月9日に故障者リスト(DL)入り。田中は手術を回避し、同14日にこの注射を行った。復帰したのは2カ月半後の9月21日。5回1/3を1失点にまとめ、復活の白星を挙げた。**************************この治療法の良いところは軽い靭帯損傷などであると手術に拠ら... 詳細を見る

統合 医療

緑茶の勧め

カテキンとテアニンが神経膠腫のリスクを減らすことがわかっている。緑茶の成分はいろんな疾患に効果がると言える。高血圧改善、メタボリックシンドロームのリスク低下、酸化ストレスの低下、高齢者の認知機能の低下、運動時の抗酸化作用、抗うつ作用、大腸腺腫のリスク低下作用があります。暑き時も寒いときも、毎日緑茶を飲むことは良い習慣だと思う。私も毎日飲んでいます。********************* 神経膠腫(グリオーマ)リスクとお茶・コーヒーの摂取 [2019年07月16日(火)]  今月のがん研究の専門ジャーナル(電子版)に、お茶およびコーヒーの摂取と、神経膠腫(グリオーマ)リスクとの関連を検証した疫学研究が、米国のグループ(Brigham and Women's Hospital and Harvard Medical School)から報告されていました。(Int J Cancer. 2019 Jul 15.) http://www.dhcblog.com/kamohara/category_12/これまでの疫学研究によって、コーヒーの摂取による生活習慣病リスクの低下が知られています。 ... 詳細を見る

統合 医療

野菜を取れば血圧のリスクが低い

野菜を取れば血圧のリスクが低い 野菜でもとくにカロチノイドを摂取すれば高血圧になるリスクが低いことがわかっています。前立腺がんのリスクも低いし、すい臓がんリスクも低いことがわかっています。また、心血管リスクも低く、肺がんリスクも低い、そして骨折が少ないことも分かっています。一番いいのは食事で野菜から直接摂取することですが、それが難しい場合にはカロチノイドの入ったサプリメントを摂取するようにしましょう。 ****************************************** カロテノイド類の摂取が多いと高血圧リスクが低い:米国全国調査NHNES2007-2014 [2019年08月07日(水)]  高血圧研究の専門ジャーナル(電子版)に、米国において、カロテノイド類の摂取と、高血圧リスクとの関連を調べた疫学研究が報告されていました。(J Hypertens. 2019 Jul 26.) http://www.dhcblog.com/kamohara/野菜などに含まれるカロテノイド類には、抗酸化作用や抗炎症作用があり、生活習慣病の予防効果が示されています。 例えば、ルテインで... 詳細を見る