抗加齢、美白とサプリメント

　抗老化学会などに行くと様々なサプリメントや治療法が紹介されています。抗酸化サプリメントであったり、ホルモン系の治療法であったり、プラセンタであったりします。
　これらの治療法は定番となっていますが、抗加齢を計測する方法はあるのでしょうか？
　やろうと思えば遺伝子検査でテロメアの長さを比較するとか、血糖値の動きを計測するとか方法があります。また最近ではAGEs（エージス、エイジス、エイジズ、エージーイー）、終末糖化産物を計測する検査もできるようになってきました。この検査をするとＡＧＥｓが皮下にどの程度たまっているかを計測できます。たくさんたまっていると皮膚は黒ずんでくるし、細胞レベルでの活性酸素の蓄積的な害があると考えられます。
　このＡＧＥｓ検査の良いところは食事やサプリメント、運動などの生活習慣の改善でこの検査値も改善することです。まだ当院では採用していませんが、いずれ採用したいと考えています。

　抗加齢に話を戻しますと、若いころと近いホルモンの動きがあれば若い体だと言えるでしょうし、老人のホルモン分泌に近ければ老化していると言えるでしょう。
　また、外見も判断材料になると思います。大量の飲酒や喫煙などの生活習慣、睡眠不足や、精神的肉体的ストレスは老化を促進します。現在の自分が若々しく見えないのならば、どこかに問題があるのではないかと疑ってみるのはいいことだと思います。
　しかし、皮膚の外見は紫外線の影響で黒ずんだり白いままでいたりと変化します。白いまま、美白を目標とするならば特に女性にとっては肌が白いことは若く見えるポイントだと思います。
　美白を目的とした場合、一番大切なのは紫外線防止です。日焼け防止のローションなど販売されているのでうまく使う事でしょう。
　その次に来るのはサプリメントの利用です。皮膚内で発生した活性酸素がメラニンの生成に関与していることは明らかな事なので、抗酸化物質の摂取がそのキーになります。
　ビタミンＣ、αリポ酸、カロチノイド、コエンザイムＱ１０、グルタチオン、などの摂取が効果的です。抗酸化物質の摂取が体内の酸化ストレスを減らすことはわかっているので、ぜひ摂取してください。

　紫外線による肌への影響についてのパンフレットで分かりやすいものがありましたので掲載します。ヘルシーパスさんからの提供です。当院ではヘルシーパスの医療機関専用サプリメントを扱っています。
　何か疑問に思う事があればいつでも質問してください。

平成30年3月28日