ED薬について

ED薬について

  • ED薬は、催淫剤や性欲増進剤ではありません。
  • ED薬は、性行為感染症を防ぐお薬ではありません。
  • 服用後、性的刺激を受けなければ、勃起する事はありません。また、性的刺激が中止されれば勃起もおさまります。
  • 不安や緊張の為、十分な効果が現れない場合があります。あきらめずに何回か服用してみて下さい。続けても効果が出ない場合は、増量や他の治療法も検討して下さい。
  • 病気や飲んでいるお薬によっては、ED薬を処方できない場合があります。病名、お薬について、必ず医師にお伝え下さい。
  • 他の病院を受診される際にも、医師にED薬を使用している事をお伝え下さい。
  • 狭心症の方には処方できません。また、今までに狭心症と診断されたことがない方でも、性行為中に狭心症の発作を起こす場合があります。ED薬を服用していると、発作の際一般的に使用される硝酸剤が使用できず、他の薬では硝酸剤と同じ効果が得られない事があります。また、発作時に自ら主治医に「ED薬を服用している事、服用した時間」を伝えられない場合がありますので、パートナーにもあらかじめそれを伝え、医師などに「ED薬の服用」が必ず伝わるようにして下さい。
  • ED薬を他の人に譲渡しないで下さい。
  • 服用後、何か異常がある場合には、医師にご相談下さい。

ED薬の種類

薬にはバイアグラ・レビトラ・シアリス・シルデナフィルの4種類があります。

※ シルデナフィルはバイアグラのジェネリック医薬品です。同じ成分が含まれていますが、全く同じ薬という訳ではありません。効果に差を感じる方もいらっしゃいます。各種お試しになって、ご自分に合ったお薬を見つけて下さい。
※ 当クリニックでは、国内のメーカーから純正品を医療専門卸会社から仕入れています。粗悪なコピー商品とは異なりますので、安心してご利用下さい。

ED薬の特徴・注意事項

バイアグラ
シルデナフィル
レビトラ シアリス
バイアグラ
シルデナフィル
レビトラ シアリス
効果時間 飲んで30分から1時間で効き始めます。約4時間の効果。 飲んで30分から1時間で効き始めます。約4時間の効果。 服用約1時間後から約36時間の効果。
服用の
タイミング
性行為の約1時間前、空腹時に服用する。高脂肪食の後は避ける。 性行為の約1時間前、空腹時に服用する。高脂肪食の後は避ける。 性行為の約1時間前に服用する。食事のタイミングを気にする必要はない。高脂肪食でも影響はない。
副作用 気分が悪くなる、頭痛、顔のほてり、消化不良、光に過敏になる、色が変化して見えるなど 顔のほてり、目の充血、頭痛、動悸、鼻づまりなど。 頭痛、顔のほてり、消化不良など
注意事項 服用後、めまいや視覚障害(色が変化して見えるなど)があらわれる事がありますので、自動車や機械の運転操作をする場合にはご注意下さい。視覚・聴覚に異常を感じた方は服用を中止し、医師にご相談下さい。
4時間以上勃起が続く場合は、すぐに医師の診察を受けてください。 (早急に治療しないとペニスが損傷し、勃起機能を失うことがあります。)

各薬とも、服薬回数は1日1回までです。次の服用までは24時間以上空けてください。
(※ シアリス:腎障害のある方は、次の服用を48時間以上あけるなどの注意が必要です。)

適度な飲酒は問題ありませんが、過度な飲酒や喫煙は勃起力が低下します。

ED薬の禁忌

以下の方にはED薬の処方ができません。

  • 今までに各ED薬を服用して、アレルギー(過敏症)を起こした方
  • 狭心症、不安定狭心症のある方、または性交中に狭心症を起こしたことのある方
  • 硝酸剤・一酸化窒素(NO)供与剤(飲み薬、舌下錠、貼り薬、吸入薬、注射、塗り薬、スプレーなど)を使用中の方
  • 心血管系障害などのために医師から性行為が不適当だと診断された方
  • 網膜色素変性症(進行性の夜盲、視野狭窄)の方
  • 重い肝障害のある方
バイアグラ
シルデナフィル
レビトラ シアリス
不整脈の方 アンカロン錠、アミオダロン塩酸塩を使用している場合は処方不可。 先天的に不整脈がある、こちらに記載の抗不整脈薬を使用している場合は処方不可。 治療により管理されていれば処方可。
抗真菌薬を使用中の方 ○ 処方可 こちらに記載の抗真菌薬を使用している場合は処方不可。 ○ 処方可
HIV治療薬を使用中の方 △ 併用注意 こちらに記載の抗ウイルス薬(HIV治療薬)を使用している場合は処方不可。 △ 併用注意
血液透析中の方 ○ 処方可 × 処方不可 △ 併用注意
低血圧の方 最大血圧90mmHg未満、または最小血圧50mmHg未満は処方不可。 最大血圧90mmHg未満は処方不可。 最大血圧90mmHg未満、または最小血圧50mmHg未満は処方不可。
高血圧の方 最大血圧170mmHg以上、または最小血圧100mmHg以上は処方不可。 ※薬で正常値にコントロールされていれば処方可。 最大血圧170mmHg以上、または最小血圧100mmHg以上は処方不可。 ※薬で正常値にコントロールされていれば処方可。 最大血圧170mmHg以上、または最小血圧100mmHg以上は処方不可。 ※薬で正常値にコントロールされていれば処方可。
脳梗塞・脳出血の既往歴がある方 発症後6ヵ月以上経過していれば処方可。 発症後6ヵ月以上経過していれば処方可。 発症後6ヵ月以上経過していれば処方可。
心筋梗塞の既往歴がある方 発症後6ヵ月以上経過していれば処方可。 発症後6ヵ月以上経過していれば処方可。 発症後3ヵ月以上経過していれば処方可。
服用注意 肝臓の悪い方、腎臓の悪い方、血液の病気(鎌状赤血球貧血、多発性骨髄腫、白血病)のある方、血が止まりにくいなど出血性の病気のある方、胃・十二指腸潰瘍、遺伝性の目の病気、陰茎の病気(屈曲、しこりなど)のある方、他の勃起不全治療剤、勃起補助器具を使用している方、手術を受けたことのある方、高齢の方、心臓病、排尿障害などの治療薬を服用中の方、過去に視力喪失の経験のある方