<医療>年々増える「寒暖差アレルギー」 花粉症との関係

毎日新聞 3/5() 10:00配信

 

寒暖差アレルギーに限らず患者さんの体質が変わってアレルギーが突然出る人が多い印象がある。自律神経が原因の一つであると記事には書いてるが、それ以外にも食事の影響が大きいと考えられる。大気汚染は現在の日本では大きな問題にはなってはいないが、多少の汚染物質も空中には出ているだろうから其れも原因だろう。

体質が変わるというのはどういう事だろうか?アレルギーが出てくるという事は免疫細胞が自己の細胞を攻撃始めると言う事だ。自分の細胞を外敵と間違えて攻撃するのだから免疫機能としてはかなり異常だと言える。今わかっているのは腸管の免疫機能の低下や腸管からの漏出である。

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寒暖差アレルギー対策のため,寒い日はマフラーなどで首から上の保護を

季節の変わり目である3月は気温の差が激しく、「寒暖差アレルギー」が発症しやすい時期です。この時期はスギ花粉の飛散も始まりますが、花粉症などのアレルギーと関係はあるのでしょうか。筑波大学付属病院臨床教授、加藤士郎さんに聞きました。【医療ライター・狩生聖子】  寒い場所から温かい屋内に移動したとき、体がかゆくなった経験がある人は多いのではないでしょうか。これは暑さのために体の血管が急激に拡張し、周囲の細胞からアレルギー反応を引き起こすヒスタミンや好酸球などが放出されたためです。私たちの体は寒さで体温が低下すると自律神経の働きにより、熱を逃さないよう、血管が収縮します。逆に暑くなると血管が拡張して熱を逃がします。しかし、急激に体が冷やされたり、逆に温められたりする環境下ではこの切り替えがうまくいきません。そのために起こる過敏な反応を寒暖差アレルギーといいます。体のかゆみのほか、鼻炎の症状、せき、食欲不振や下痢など消化管の症状などが表れます。  外来で診療をしていると、寒暖差アレルギーに悩む人が年々、増えていることを実感します。原因の一つに、食物アレルギーや花粉症などのアレルギー疾患を持っている人が増えていることがあり、こうした人たちは寒暖差アレルギーを併発しやすいことが分かっています。食物アレルギーや花粉症などの発症には過剰な免疫反応があるといわれています。免疫反応には自律神経の働きがかかわっていることから、寒暖差アレルギーも起こしやすいと考えられるのです。  もう一つの原因として、気候の変動の影響があると推察しています。自律神経のバランスは気候によっても変わり、寒い冬は交感神経が、暑い夏は副交感神経が優位になっています。今の時期は交感神経から副交感神経モードに、徐々に体を慣らしていく時期です。このとき、急激な温度変化が起こると体がうまく対応しきれません。  ◇こまめな衣服の脱ぎ着やマスクで対策を  寒暖差アレルギーの改善には自律神経を日ごろから鍛えておくことが大事なのです。そのためには適度な運動を心がけること。汗をかくと体温調節という自律神経の働きが高まります。また、筋肉がつくと熱が逃げにくくなるので寒さにも強くなります。  すぐにできる対策としては、衣服による調整があります。こまめに脱ぎ着をして、急激な温度変化にできるだけ体をさらさないようにします。寒い日は洋服を着込むだけでなく、帽子やマフラーで首から上を保護し、足元はレッグウォーマーで覆い、熱を逃がさないようにしましょう。鼻や喉が弱い人は粘膜への刺激を避けるためにマスクをするといいでしょう。  ◇体を温め、血流をよくする漢方薬が効果的  こうした生活療法に加え、漢方薬を服用するとさらに効果的です。寒暖差アレルギーの起きやすい人は筋肉が少なく、痩せ形で冷え症タイプが多いです。こうした人は血流が悪いため、血管の収縮、拡張といった自律神経の働きがうまくいっていないのです。そこで体を温め、血流をよくする働きのある当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)や桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)を使います。  どちらも冷え症のほか、月経不順や月経困難症、更年期障害など「血の道症(みちしょう)」と呼ばれる症状によく使われています。また、これらの漢方薬に五苓散(ごれいさん)を併用すると、さらに効果がアップします。五苓散は水分の代謝をよくする猪苓(チョレイ)など5種類の生薬でできています。水分の循環がよくなると血液循環がよくなり、さらに余分な水分が代謝されて冷えも改善され、次第に寒暖差アレルギーを起こしにくくなります。今のうちから体調を万全にして、気持ちよく新年度をスタートさせてください。