血中カロテノイドとテロメア長との関連

 

長寿とテロメアの研究は有名である。テロメアを長くするには適度な運動と断食(カロリー制限)、レズベラトロールが有名であるが、野菜に含まれるカロテンやオメガ3油も効果があると言う事だ。それを含んでいるのは地中海食であると言う事だが、地中海食はオメガ3を含んだ魚介と野菜中心、オリーブオイルでできた食事である。

長寿に実際どの程度係わっているかはわからないが、これしかないのだから頑張って食べようと思う。

 

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栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、血中カロテノイド値とテロメア長との関連を調べた疫学研究が報告されていました。(Eur J Nutr. 2016 Jan 27) テロメア長は、長寿の指標と考えられています。 テロメア長の短縮は、加齢に伴う疾患や生活習慣病、生存期間の短縮などとの相関が示唆されています テロメア長は、テロメラーゼ(telomerase)という酵素によって延長することが知られています。また、炎症惹起サイトカイン類や酸化ストレスとも関連します。 (酸化ストレスによりテロメア長の短縮が促進されます。) さて、今回の研究では、米国の成人において、血中カロテノイド値と、白血球中のテロメア長との関連が検証されました。 具体的には、1999年~2002年の米国全国健康栄養調査(NHNES)から、20歳以上の3,660名を対象に、血中カロテノイド類カロテン、βカロテン、βクリプトキサンチン、ルテイン/ゼアキサンチン、リコピン)HPLCにて測定され、 白血球中のテロメア長(T/S)が調べられています。 解析の結果、血中のαカロテン値、βカロテン(トランス+シス)値、βクリプトキサンチン値が倍増すると、テロメア長が約2%長いという相関が見出されています。 カロテノイド類カロテン、βカロテン、βクリプトキサンチン)の値が4分位で最高群は、最低群に比べて、テロメア長が58%、有意に長いことが示されました。 以上のデータから、血中カロテノイド値が高い(野菜や果物の摂取が多い)と、 テロメア長が長い(テロメア長の短縮が抑制される)ことが示唆されます。 テロメア長については、下記の報告があります。 地中海食を遵守するほどテロメアが長い 血中ルテイン・ビタミンC値と長寿の関係 テロメアに対する延長効果は、魚油でも報告されています。

 

 オメガ3